赤津焼を中心に、和食器の暮らしを探求する
2010年11月13日に赤津窯の里めぐりに行ってきました。 前回は、妻が身重でしたが、今回はすっきり出した後での初訪問です。(と言っても、前回は4月で8月に生まれて、11月なので、休みなしです) 子供にとっても、初めての長旅でしたが楽しそうにしてました。(ほとんど寝てましたが。) 昔ながらの乳母車(妻が子供のときに使っていたものを修理して使っています)で、山里の赤津が無事に切り抜けられるか心配でしたが、まぁ何とかなりましたね。
今回のポイントは、作助窯でお抹茶を頂いたことと、美山窯の寺田鉄平さんの鉢を買ったことですね。 作助窯で抹茶とコーヒー今回は子供連れと言う事で、途中でどこか休憩を取るつもりでした。 もともと、赤津は愛知県の僻地にある瀬戸市の中でも、さらに僻地になるので、子供連れで休憩できる場所は数えるほどしかありません。 ただ、窯の里めぐり間は窯元の中でいくつかお茶を飲めるところがあるので、その日に休憩場所に困ることはありません。(ただし、ご飯を食べられるところを探すのは厳しいです。) というわけで、前回から、窯の里めぐりに参加の作助窯で、休憩することにしました。 窯元でお茶をもらう場合にうれしいのは、「今の自分では絶対に買えない」お茶碗で頂ける事です。 美術館や資料館(このあたりだと陶磁資料館やメナード美術館)で、すばらしい抹茶茶碗を見ることはできますが、その茶碗でお茶をいただけることはないので、ものすごくお得です。 お菓子はちんすこうです。写真がよくないですが、織部の角皿が本当によい感じです。
黄瀬戸のお茶碗です。 志野釉でしょうか?井戸茶碗にも似た雰囲気があります。 こちらはコーヒーです。写真がよくないですね。深い緑が印象的な織部の湯飲みです。 作助窯では、敷地内にあるギャラリーの2階でお茶を頂いたのですが、そのギャラリーに飾ってある作品がどれもすばらしいものでした。 なにが?と聞かれてもうまく説明出ませんが、心に純粋に響く何かを感じるものでしたね。その違いが説明できれば、目利きになれるでしょうか? ここでは、授乳もさせていただきました。別室を案内していただき、大変助かりました。本当にありがとうございます。
寺田鉄平作 漆釉の鉢美山窯には、毎回訪れるのですが、話をして邪魔するだけでほとんど買ったことがありませんでした。 しかし、今回は寺田鉄平さんの鉢を買ってしまいました。 漆を練りこんだ作品は、去年あたりから出してあり、「へぇ~結構いい感じだなぁ」とは思っていましたが、買いませんでした。(正確には買えませんでした) しかし、今回の鉢は見た瞬間に「これは!」と、迷うことなく買ってしまいました。 うーん、写真では雰囲気が良さがイマイチ伝わらない。(写真が悪いのですが) 料理を盛ると、さらによい感じです。(ただの茹で野菜ですが) さらにドン!・・・・って、盛りすぎはだめですね。 とにかく、この鉢はどんな料理を持っても、おいしく見せてくれます。おかげで、毎日の食事が楽しいです。 本当はもっとレポートしたいことがある今回は写真を取り忘れたので、レポートはこれぐらいですが、他にも飽津窯の話や、三峰園窯で買った茶碗がよかったり、スタンプラリーの景品が大当たりだったりと盛り沢山なんですけどね。 これは三峰園の黒織部の茶碗に、今年の新米です。 まぁ、そんなわけで次回も楽しみにしてます。
2010年秋の赤津窯の里めぐりが開催されます。
2010年11月13日(土) 14日(日) 9時から16時まで 今回で27回目だそうです。
宮地生成(みやちいくなり)さんは、織部や黄瀬戸の赤津の伝統的な器から、不思議な生物をモチーフにした個性的な器まで、幅広い才能をもつ赤津の陶芸家です。
僕の一番好きな作家さんでもあります。 その宮地さんから個展の案内が届きました。 DMの写真には、カラフルで奇妙なデザインの取り皿と徳利がメインの写真になっていますね。 美しい織部の長皿がとても良い感じですが、取り皿に描かれている、ウサギのような生物も気になります。 3年ほど前に、赤津窯の里巡りでこのデザインのフリーカップを買いました。 最初に見たときには、「なんだこりゃ」と思いましたが、大きさと形が丁度良かったし、おもしろそうなので買っちゃいました。 その時に奥様から「本人(生成さん)が遊びで作ったみたい。私は好きなんだけどね。」と言うことでした。 現在アートのような色絵ですが、器自体のフォルムや使い勝手が抜群なので、どんな絵でもアートになっちゃうんでしょうかね? いえいえ、絵をけなしているわけではありませんよ。 個展情報開催日時
赤津の美山窯(美山陶芸教室)の寺田鉄平さんから焼き物展の案内が届きました。
6/25(金)〜7/11(日)の2週間、愛知県半田市の「DO LIVING ISSEIDO」で行われるそうです。 前回大好評だった、「マグカップ展」から椀を主題とした「椀展」にして今回開催されるそうです。 1000椀と言うだけあって、出展者が7産地から46人とすごいことになっています。
さらに、寺田鉄平さんと山口真人さんの陶芸教室も開催されるそうです。 ■日時:6/26 講師:寺田さん、 7/3 講師:山口さん ■時間:10:00〜、11:15〜、13:00〜:14:15〜、15:30〜(所用時間60分) ■定員:各時間5名 ■参加費:3,500円 フリーカップか、飯茶碗を1個つくるそうです。焼き上がりは1ヶ月後です。 「DO LIVING ISSEIDO」の場所 愛知県半田市北二ツ坂町1-10-10 TEL:0569-22-8828 こういう、沢山の陶芸家さんの作品が並んだ展覧会では、多くの作品の中からキラリと光る作品を見つけことが大切だと思います。 「高く売れる」とか「人気がありそう」とかではなく、やっぱり自分の心に響く作品を見つけることが重要だと思います。 僕は陶磁器は料理の着物だと思っています。(魯山人の受売りですが・・) なので1汁3菜を配膳した時に、料理がおいしく見えなければ良い器じゃないと思っています。 料理は役者で、器は着物、テーブルは舞台で、演出家は自分です。 最近は暑くなって来たので、晴れた休日には白ワインが良いですね。それもシャルドネじゃなくてソービニヨンブランなんかがさっぱりとして良さそうです。 ソービニヨンブランなら、メインは白身や青魚のグリルと、家庭菜園からつみたてのバジルソース。 副菜には先日近所でいただいたトマトと玉ねぎをサイコロ目に切って合わせたサラダと、なすのチーズ焼きぐらいかな。 汁は野菜くずからとっておいた出汁に、コンソメの元を入れたお手軽スープでOK。 こういう場合の器は、ノリタケのプレートセットでは派手過ぎるので、志野の大皿に魚を載せて、トマトは色の相性がよい織部ですね。なすとスープは染付けが良さそうです。 白いテーブルクロスに、ガラスの一輪刺しで、テーブルは完成。 こういう風に考えていると、次に欲しい器が見えてきます。そのかなでこういう展覧会にでかけて、キラリと光るものを見つけていくと器選びが楽しくなっていきますね。
ドームやきものワールドへ行ってきました。
始めていったのですが、たくさんのお客さんがいるので驚きました。 お酒用の1合程度の片口が欲しくてずっと探していたので せっかくドーム焼き物ワールドへ来たんだから、ここで買おう! ともくろんで行きました。 お酒を飲むと手元が危なくなるので、 「持ちやすい形の片口」 であることが第一条件です。 できれば液だれしない片口がいいけど、きっとそんな器って数が少ないから 無理ならいいや。 ドーム焼き物ワールドは大規模で、たくさんの窯元さん、問屋さんが参加されていました。 どこのブースから見ればいいのか分からないくらい! でも片口はお皿に比べれば商品数が少ないし、それに加えて
結局購入したのは備前焼。西蔵坊窯さん(岡山県瀬戸内市)です。 この片口を購入した決め手は 「液だれしない」こと。 「できれば水切れの良い、お酒のしずくが垂れない片口がいいけど、無理そうだから、まあいいや。」 と、あきらめていた条件にかなったからでした。 お店の方がしきりに実演して液だれしないことを証明してくださいました^^ 口がひねってあるのが、液だれしないポイントだそうです。 手になじみ、お酒で良いツヤが出てきたので気に入っています。 このぐいのみと同じようにツヤが出るまで使いたいと思います。 |